ZEH仕様にすることの考え方
こんにちは。中津川市の日建建設の加藤です。
前回のブログの続きですが、私の考えるZEHのメリットは、光熱費が特になるということ以外にも重要な事があると思います。
それは、たとえソーラーを設置しなくても、断熱をZEH仕様にすることによる健康リスクの低減の方が重要だからです。
家に潜む健康リスクとは、「ヒートショック」と「熱中症」です。
「ヒートショック」:暖かいリビングから脱衣所、浴室、トイレなどの温度差の多いところに移動することにより血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞を引き起こします。
ちなみに浴室での死亡者数は、年間1万9千人といわれています。これは交通死亡事故の5倍だそうです。
「熱中症」:身体が熱を作る「産熱」に対し、熱を逃がす「放熱」のバランスが崩れて身体に熱がこもってしまい、最悪死亡する症状です。
熱中症は、4割近くが家の中で起きているそうです。(H29総務省調べから)
家の性能と太陽光発電により年間光熱費を正味ゼロにすることは嬉しい事でありますが、一番重要な事は健康リスクを減らす事ではないでしょうか。
若いうちは気にしないかもしれませんが、新築から数十年が経過して住宅ローンが終わりに近づくほど、それを実感してくるはずです。
私がZEH仕様もしくはそれ相当の断熱をお勧めするのは、後からの断熱仕様変更が困難だからです。
国は将来的に(2030年までに)新築住宅全棟ZEHの実現を目指していますが、それとは関係なく快適な家にしておくことは決して損なことではありません。
家づくりはお客様にとっていつまでも予算と仕様の検討ではありますが、ZEH仕様のみならず仕様について分からないこと等があればいつでもご相談ください。