間取りの構造について
こんにちは。日建建設の加藤です。
今回は、間取りの構造についてです。
建設会社と一緒に間取りを考える際、
壁や柱の位置などの構造は、
建設会社にお任せしていると思います。
強い家かどうかをある程度自分で
簡単に判断する方法はあります。
写真の図面は木造2階建ての間取りです。
基本は、1階と2階の柱と壁がそろっている事です。
緑マーカーが外回りの壁の揃っているしるし、
オレンジ色マーカーが中の壁の位置が揃っているしるし、
ピンクマーカーが柱の位置が揃っているしるし、
1階の赤丸の印が、2階に柱があるのに1階には柱は無いしるしです。
緑マーカーと、ピンクマーカーは90%以上揃っていますので良いです。
オレンジ色マーカーもありますが、縦方向にしかないので
横方向にあればもっといいですね。
しかし内部も壁の通りは合っていますのでOKです。
問題は赤丸です。これが多いとあまり良くありません。
図面ですと、リビングの中は赤丸が多いです。
しかし今のリビングは、LDKとしてつなげる場合が
ほとんどですので、仕方がない事です。
その代わり、リビングの周囲の壁や柱は、
2階と合わせておくことが重要です。
図面ですとほとんど会っていますので、OKです。
(50%~60%以上合っていれば良いとされています。)
結果、この間取りはバランスが良い間取りと言えます。
せっかく家を建てるのだから、広くしたい、好きな間取りに
したいなど、要望はもちろんあると思います。
しかし思い通りの間取りになったとしても、1階と2階の柱と壁が
バラバラで合っていなければ、家づくりは成功したとは言えません。
建物のバランスは、耐震等級や壁量計算とはまた
別の話だからです。
位置を見ながらマーカーで印をつけて確認すれば、
誰でも簡単にできますので、家を造り始める前に
一度やってみてはいかがでしょうか?