思い込みとはこわいですね。
こんにちは。日建建設の加藤です。
先日、今工事中のお客様のN様との間に、先日行き違いがありました。
N様の希望でリビング階段にしたのですが、現場に見に来られ「階段がオープンになってないですよ。」と指摘を受けました。
打合せでは、N様の希望は「リビング階段にして、子供が帰ってきたら2階に上がっていくのを見たい。」とのことでしたので、希望通りリビング階段で造作中でした。
ここで意識の違いがあり、僕の思っていたのは、「リビング階段=リビング内にある階段」です。
しかしN様としては、「リビング階段=リビング内にある階段=オープン階段」だったのです。
建築業界では、「リビング階段=オープン階段」ではありません。
しかし、N様が打合せ中に言った「帰ってきた子供が2階へ行くのが見たい」というのは、「子供が階段を上がる姿そのものをリビングから見えるようにしたい」ということだったのです。
平面図に柱が書いてあろうが、壁が書いてあろうが、お客さんは建築のプロではありません。わからなかったのです。
聞いた瞬間少しあわてましたが、まだ発注前だったのでその後大工さんと打合せし、造り替えました。納まりが難しかったです。
通常ですと、造作中の変更は追加金額がかかりますが、今回の場合は「間違いが早い段階で分かった」のと、「造り方の工夫」で追加金額がかからず、オープン階段にすることが出来ました。
後日、階段をN様ご夫婦に見てもらい、イメージ通りで大満足、こういう風にしたかった、とのこと。良かったです。
(階段下は、手前が扉付収納で、奥がピアノ置き場です。)
必要以上に確認は大切ですね。いつもはそんなこと思いませんが、今回は少し勉強になったなと感じました。